19 November

日本へ帰る

朝三時すぎに少し寝る。
四時起き。タクシーでエジンバラ空港へ。七時出発。
乗り換えのコペンハーゲン空港待ち合わせで六時間待つ。
東京への飛行機はがらがらで、四席を占領して、横になって寝てきた。

24 October

London day3

今朝はぐっすり休んでから、ぼちぼちとヴィクトリア・アンド・アルバート美術館にいく。待ち合わせ。ケイトのおばさんのジェインがもう来ていて、ピーターは近くのレストランでテーブルとってるからそこに行きましょうと言う。

歩いて五分くらいの、行ってみたらまたイタリアン?!こっちはさすがにこぎれいな店でこんなイタリアンならきのうのところよりさぞかしうまいんだろうなと思っていたが、まずいとは言わないけれど、きのうの店とほぼ互角レベルだった。全体的に焼きすぎで味が薄い。こっちの方が気取っている分、値段も負けていない。ロンドンではイタリアンなどに行くべきじゃない。本当に高級なところならはずれはないだろうけど。やはりチャイニーズかインディアンにかぎる。

でも、酒もだいぶん入ったし、彼らと食事するのは楽しかった。ジェインと僕はちょうど誕生日が同じ。しかも今日なのだ!

腹ごなしに、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館で企画展「冷戦時代のモダン/デザイン1945-1970展」を見る。デザインを軸足にモダンを検証するとモダニズム全体を概観しやすい。その分、表面的なセンチメンタリズムに流されやすくなるのが玉にキズだが、冷戦を構図として見直してみると、改めて大量消費主義がいかに世界を席巻していったかが見えて面白かった。その牽引役としてのデザインの威力のすごみ、アートが次第にそこに引きずり込まれていく。90年代以降に本格化するIT革命とグローバリズムの基盤となった消費主義の確立へ向けての潮流がここにはある。「2001年宇宙の旅」や「惑星ソラリス」、ショーン・コネリー主演時代の「ジェームズ・ボンド」などの映像も流れていて懐かしかった。古き良き時代なんだろうな。アメリカ一極集中のグローバル経済が崩壊した2008年のいま、新しい時代がすでに始まっている。

ダルヴィッチのポウリンおばさんのうちへ。ここに三日ほどお世話になる。仕事の方は一段落したのであとはのんびり家族休暇を彼らと楽しむとしよう。今夜はルー一族みんな揃って、近所の「ムーランルージュ」で会食を楽しむ。今夜は、いちおう私のバースデーパーティだそうだ。



23 October

London day2

きょうはまずイスリントンのギャラリーでうち合わせ。ロンドンのギャラリーといえば老舗のコーク・ストリートかアルバマール・ストリートあたりが本命なのだが、イスリントンはロンドンの中でもこのごろトレンディな街として有名で、新しいギャラリーやこぎれいなレストランが建ち並ぶ。

私は夕べマイクと飲んだウィスキー二日酔いの頭を抱えて行ったものの、とってもこぎれいなギャラリーでは気持ちのいい若いスタッフが出迎えてくれた。彫刻展をやっている。結構売れている。ギャラリー主のジョンとキットは、僕らの作品がとても気に入ってくれたらしくハナからすぐに契約についての細かい打ち合わせにはいる。ここも再来年まで展覧会は一杯らしい。僕らもこのギャラリーがとても気に入ったのだが、ほかのギャラリーとの結果を見ながら来週相談しましょうと言うことになった。

ギャラリーで待ち合わせていたフィリーダとアイラがちょうど来たので、ジョンたちに紹介して、彼らと一緒に近くの日本レストランでラーメンを食べる。これが完璧、二日酔い完全回復。薄い味付けで面は中国麺だったがまあおいしかった。シーフードに薩摩揚げやカニマネの練り物系が増量剤として入っている。日本人がやっている日本レストランというのも少ない。

それから、友人から紹介されているアルバモア通りのギャラリー数軒を見て回る。こっちはイスリントンのカジュアルさと違い、高級感丸出し、ハイセンス極めつけといった感じ。ギャラリーの空間は素敵だが、ギャラリーの若い子たちの対応は素っ気ないし、大体作品が売れている気配はあまりない。複雑な心境でキャロラインのフラットに戻った。



二日酔い上がりの私を始め、みんなはあまり腹も減っていないというので今夜はフラットでのんびりすることにしていた。ふと、ケイトのケイタイにフランシスからメールが来ていたのに気が付き、いまちょうどロンドンにいる彼女と、急遽パディントン駅周辺で会うことにした。子供たちもフランシスとなら喜んで出かけるというので、歩いて数分だから気晴らしにいいだろう。貧乏旅行中の彼女に何かおごってあげないとな。さあインディアン・レストランでカレーをと思ったら、子供たちの反対でイタリアンに行くことに。スパゲッティとピザ、イカリングなどを食べるが何ともまずいし高い。レストランは満員だったので大丈夫だろうと思ったのに。

22 October

London




ロンドンに行った。

エジンバラから十一時の汽車にのって四時近くキングズクロスに到着。ロンドンに汽車で出るのは骨が折れる。日本の新幹線が恋しい、日本の鉄道のなんと快適で正確で清潔なこと。これはまるで一昔前の東北の特急列車だな。ケイトが言っていたが、イギリスの鉄道網は世界で一番早く完成してすべてが当時は世界一だったが、いまとなっては第三世界並みのレベルにおいて行かれた。いまの線路や車体などの鉄道システムをアップグレードしていくよりも、あたらしくゼロから作りなおすほうが安上がりなのだ、とも言っていた。

ひまだったので汽車の中で潮音のDSを借りて遊ぶ。ひさしぶりの脳トレと漢字練習もなかなか面白い。

アポを取っていたキングズクロスの駅のすぐ近くのパンガリン・ギャラリーにいく。いまやキングズクロス周辺は、パリから来るユーロスターがウォータールー駅からこっちに移ったので、キングズクロス周辺都市開発にどんどんと金がつぎ込まれていて、昔なじみの街の娼婦や汚いバーは姿を消し、かわりに洒落たオフィスやレストランが建ち並び、パンガリンもそんな新しいビルに入っている。ビル自体は東京ほど洒落てはいないが、パンガリンのギャラリースペースは大きく自然光のはいるとてもすてきな空間だった。僕らが行ったときはちょうど直射日光が差し込んでちょっと強すぎだったけど。こけらおとしに「ピーター・ランドルペイジ展」をやっている。建物のロビーや周りにも20点近いブロンズ彫刻が展示されている。

このビルの中には、もう一軒キングズクロス・ギャラリーというのが入っているが、地下一階、ただの一部屋。あまりぱっとしない。でもいまやっているスウェーデンの彫刻家の展覧会は結構売れてた。

パンガリンはもともと鋳造屋さんで、扱っている作家はすべてブロンズ作家、展覧会もあと二年はぎっちり詰まっているそうだ、でもあなた方の作品はとっても好きだからともかく将来一緒に仕事しましょうと言うことになった。

28 July

Dundee

ナインウェル・ホスピタルの彫刻コンペに、ケイトが最終選考に残ったので、ダンディーまで現場を見に行く。

時間指定の安い列車の切符を買ったので、打ち合わせが終わってから午後まるまる時間が余って、ダンディーの町中を散歩する。

「ヘリテイジ・ミュージアム」、ダンディーはイギリスの中で麻産業のメッカとして知られていたのか。麻工場の様子はとても面白かった。


Dundee Heritage Museum

「ダンディー・コンテンポラリー・アート」にも寄って、「アルタアード・ステイツ・オブ・ペインティング」展を見て食事する。ここのレストランはめちゃくちゃおいしい。ふつう、美術館付きのレストランは高いかカッコつけているだけで中身が伴わないのだが、ここはボリュームもあり、メニューも豊富でおいしい。このアートセンターの建物は、岩手町石神の丘道の駅をデザインしたリチャード・マーフィーの出世作。


Dundee Contemporary Art

町中を散策してから、六時半に汽車で帰る。